月: 2021年6月

YUKI『megaphonic』

2年前、hitaruで手に取ったパンフレットの開催イベント一覧でYUKIの名前を見つけ、天啓を感じてすぐライブを申し込んだ。過去作もそのときまとめて聴いた。

もともとずっと聴いていたJOYを除いてアルバム単位で一番好きになったのが2011年リリースのこの作品だった。震災の影響が反映されているシリアスな空気が漂うアルバム。aiko『時のシルエット』やスピッツ『小さな生き物』もそうだけど、なんとなくこの頃にJ-POPのメジャーアーティストが出した作品に惹かれる傾向があるのかもしれない。

クライマー・クライマーが特に好き。


エピファネイア

元々関心のあったサンデーサイレンスを中心に競馬史のお勉強をしているんだけど、血統本を見ると何度も指摘されてるのがサンデーサイレンスの血の飽和状態。
サンデーの子の兄弟同士で優秀な牝馬を争うのはもちろん、母の父サンデーサイレンスの牝馬は近親交配になりすぎて種付けできないため、別の血統が台頭する隙が生まれることが指摘されている。そして実際にキングカメハメハはその流れで出てきた。

そうは言ってもいま出走している馬の血統を見るとディープインパクト、ディープインパクト、1つ飛ばして(だいたいキンカメ系のロードカナロアとか)ディープインパクト。みたいな状況なので、じゃあ実際非サンデー系非キンカメでなんかいるんかいな、というのがずっと疑問だったんだけど、いた。
このあいだのダービーでシャフリヤールに差されたエフフォーリアや、コントレイルの同期牝馬デアリングタクトの父・エピファネイア。
父親はシンボリクリスエス。というかシンボリクリスエスが繋がってるのを知らなかった。なんとなく嬉しい。
血統的にもサンデーサイレンスの血が比較的薄くなっていて、3×4クロス(奇跡の血量)を作りやすいということで種牡馬として使いやすいという。やっぱりこういう法則的な部分は簡単に相対化されないんだなと思う。


エリック・ロメール『クレールの膝』『愛の昼下がり』、ホン・サンス『逃げた女』

漠然と映画集中的に観たいな~という気持ちになってきていたところでエリック・ロメールの特集上映をやっている最中なことに気付いたので土日でこの3本を観た。
映画体験は大学で受けていた蓮實重彦直系みたいな映画の講義が大元になってるのでやっぱりヨーロッパの作品が好きだな。

ロメールは初見。前知識もあんまりない。ゴダールやトリュフォーの先輩格という紹介やポスターに選ばれているカットからして画面美にこだわったアートっぽいのを想像してたけど、実際は物語がコアになっている人間ドラマですごく面白かった。
小市民感というか、あるある感というか、ああこういうのって国や時代を越えて共感するよね……みたいななんとも言えないとほほな感じに満ちてる。
一貫して恋愛モノを撮ってるようで女優の魅力がすごく出てた。クレールの膝のサブヒロイン?の子めちゃくちゃかわいかったな。

ホン・サンスはずっと前から名前だけ知ってるまま観るタイミングなかったけどこっちも面白かった。一見して瞬時にわかる独自の撮影スタイルを持ってる人。なおかつそのスタイルが単なる様式美になっているのではなく、「物語る」機能を持っているのが相当面白かった。
主人公の女性が来歴や背景などを一切説明されないまま、ただただ知人たちの家を訪ねて会話をする場面のみが映され続けるというだけなんだけど、その断片の集積が不思議と主人公の心理面やこれまでとこれからを暗示するような独特のものだった。

久しぶりに非エンタメ系の映画観たけど面白かった。だいぶ頭リフレッシュされた気がする。

あとシネマメンバーズという単館系映画専門らしいサブスクが気になってる。
https://members.thecinema.jp/


ポリヴェーガル理論・三木成夫・吉本隆明

https://en.wikipedia.org/wiki/Polyvagal_theory

https://book.asahi.com/jinbun/article/14124022

 トラウマ関連の理論で最も関心を惹かれたのがポリヴェーガル理論だった。
 これは主に自律神経に関する理論で、1990年代にステファン・W・ポージェスによって提唱された。元々精神医学には直結していない?ところで編み出された理論だったけど、発表後にトラウマ専門医に非常に高く評価されたことで普及したという経緯があるよう。

 ヴァン・デア・コークの大著ではトラウマ現象を身体的メカニズムに還元して説明する節でポージェスを引用していて、非常に高い評価を与えている。自律神経は脳と身体器官を繋ぐ重要な役割があり、簡単に噛み砕けば精神的で非実体的なものにも思える「ストレス」が、どのように内臓のような実体的なところにダメージを与えるかにおいて無視できない位置にある。このあたりは熊野さんの新著にも記述がある。特に関心を惹かれるのは免疫系の反応で、調べるとここはかなり一般常識を越えたような働きが見られる。

 一般的な自律神経の理論では交感神経と副交感神経の2つに分かれ、それぞれがアクセルとブレーキの働きを担う。特に重要視されるのは、人間が危機や危険に直面したときアドレナリンを分泌させ体を緊張状態にする交感神経の働きで、「闘争/逃走反応」と呼ばれている。副交感神経はこの逆で、体を弛緩させ、消化などを司っている。
 そもそもなぜ精神医学で自律神経が重要なのかというと、脳のスキャン画像のようなものとは別に「動物の一種、あるいは哺乳類の一種としての人間」としてアプローチするのが大きいよう。哺乳類でも体や器官は同じものがあるので、その類推から種々の反応を説明できる。そもそもこの闘争/逃走反応のような今でも一般的なものとして受け入れられている自律神経の理論は遡るとチャールズ・ダーウィンが最初に唱えたものらしい。

 さて、ポージェスは自律神経の理論を三段階に分類している。ポージェスは特に哺乳類の一種として人間を捉えていて、人間の自律神経をさらに3つの迷走神経に分けて説明している。
 まず人が驚異を感じたとき、その反応の最初の段階は周囲の人々に助けを求める「社会的関与」に向かう。これを司っているのが「腹側迷走神経」で、これは進化の順番では最も新しく、哺乳類のみにみられるものだとされる。ポージェスは腹側迷走神経が人間の社会的な種々の働きを司っているとしている。
 周囲の人々に助けをえられなかったり、誰もいない場合に使われるのが第二段階の「闘争/逃走反応」で、ポリヴェーガル理論でもこれは交感神経によって担われている。ポージェスはこれを神経系の進化において2番目に古いものとしていて、魚から見られるとしている。
 そして、最後に脅威に対応しようがなく、もはや逃れられない場合は、野生動物が仮死状態になるときに使われる「背側迷走神経」によって、「凍結(凍りつき)」反応が起こる。これは進化の順番では最も古く、シーラカンスなど極端に動きの少ない生き物に備わっているそう。

 と、長々と書いてきたけど実は個人的にはやや懐疑的で、ロマンはあるけど実証性は微妙じゃね、とか思ってたりする。海外フォーラムには(機械翻訳で読んだだけだけど)、論文になっているのはほとんどが精神医学領域で、生理学や精神科学ではあんまりないよという指摘もある。

https://www.researchgate.net/post/After-20-years-of-polyvagal-hypotheses-is-there-any-direct-evidence-for-the-first-3-premises-that-form-the-foundation-of-the-polyvagal-conjectures

 ポージェスもあくまで理論というようなことを言っているらしいので、1つの仮説的な説明モデル、くらいに考えといたほうが良さそうは気がする。

 さて、そんなポリヴェーガル理論だけど、僕はこれに非常によく似た理論を知っている。

 解剖学者・三木成夫である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%9C%A8%E6%88%90%E5%A4%AB

 中公新書の『胎児の世界』が有名だけど、三木成夫もまたヘッケルの学説などをベースに人間の身体を進化の流れで捉え、心身問題を脳ではなく内蔵や身体によって説明するきわめて独特な理論あるいは思想を作り上げた。
 出版されている本では津田真人『「ポリヴェーガル理論」を読む -からだ・こころ・社会』あたりが三木成夫にも触れているっぽいんだけどちょっとバカ高すぎるしこれ以上深入りする気にもあんまりなれないのでスルー。

 そして、この三木成夫の理論を高く評価している人がいた。吉本隆明である。
 吉本には共同幻想論と並ぶ(ということになっている)大著に『心的現象論』というのがあり、これはタイトルからわかる通り吉本流の心の理論で、フロイトやマルクスや精神科学などをごった煮にしたあまり評価されていないと思われる仕事。僕もほぼわからない。ただ吉本隆明の思考の癖がわかっているとなんとなく全体のモチーフのようなものはわかる。

 そして、晩年の吉本がどういうわけかこの心的現象論の補助線として導入したのが、三木成夫の内臓の働きによって心を説明する理論だった。
 吉本は本当にずっと読んできたけど、これだけは本当によくわからなかった。年取って耄碌したと言ってしまうのは簡単だけど、それにしたって三木成夫の理論の何が吉本さんにとってクリティカルだったのかはずっとピンと来てなかった。

 しかし、トラウマから入ってポリヴェーガル理論に行き着いたことでなんとなくそこが一本の線に繋がった。
 心的現象論は共同幻想論の土台となる自然哲学のような位置づけにあり、人間の心理的メカニズムを説明する。
 そして、吉本隆明が課題としたのが戦争だったからだ。共同幻想論は最初の章で遠野物語を引いて吉本が入眠状態と呼ぶ一種の集団催眠のような現象を扱っている。言ってしまえば日本国民全員が異常な精神状態だった時代。その心理を説明するためには認知科学のようなモデルではなく、精神医学が扱うような。そしてそれには内蔵や神経系のによって説明される、動物としての人間を扱うモデルのほうが説得力があると思われた。
 そもそも吉本隆明がマルクス主義者の唯物論者なのでこういったものにこだわっている節もあるけど、その因果関係も逆なのかもしれない、そんなことを考えてた。


ジェミニ杯

 

ジェミニ杯はグレードB決勝1位。みんなよく頑張ってくれました。
メンバーは色々入れ替えながらこの3人に落ち着いた。セイウンスカイとメジロマックイーンが逃げ、オグリキャップが先行。色々入れ替えてるうちに逃げ2人にすると展開が縦長になって追い込みがおいつきにくい気がしたのでそういう意図のもとやってたけどほぼマッチング相手のレベルがすべてだった。でも勝率1割切ってるレベルでよく決勝勝ったよ。さすがに嬉しい。

セイウンスカイ。かなりステ盛れたと思ったけど笑えるくらい勝たなかった。セイウンスカイ自体がコースと相性悪くてそもそも強くなかったらしいのでどうしようもない。でも逃げ2人にしてから味方の逃げ同士で競り合って妙に勝つようになった気がするのでたぶん役に立ってたと思う。

このサポカ資産でよくやったよ。

メジロマックイーン。一番勝ち拾ってた。決勝も1位。マックイーンも何体か育成したけど緑スキルだらけでじゃじゃウマ娘入れたこのマックイーンが一番勝った。ダメ元で最後に試したのに。何もわからない。

オグリキャップ。イベント始まってから数合わせに最後に育成した。でも意外と勝ってくれた。決勝2位。

はーなんだかんだ勝てると楽しい。


農村風景

またメンタルの波が来てて発作的に2日続けて近距離をあてもなくドライブしてた。

恵庭の道の駅。また大規模な工事入って綺麗な広場ができてた。

翌日三笠まで走らせたけど緊急事態でどこもろくに開いておらずGoogleマップにピン刺してたファーマーズレストラン行ってた。客一人で緊張した…

おいしかったけどおしゃれすぎて味あんまり思い出せない。

北海道の風景だな。


GHOST IN THE SHELLを観る

先月一度も使わなかったdアニを解約したら案の定アニメ観る気になってきたので手持ちの円盤から選んだ。

やっぱりいつまで経ってもすごいな~タイムレスな名作ってこういうものを言うんだな。


セイ因子スカイ

スカイが非常に気に入ってるのでずっと育ててるうちに出た。

4つ目の青3因子にして2つめの★9因子。

パワースピードスタミナでばらけてるのがもったいないけど白因子がいい感じだし自前で使うには十分。赤因子も中距離と逃げでまずまず。どうせサポカの4凸仕様でどうしたって天井には届くわけないし。

いや、十分すぎるな……。

しかしこうなるといよいよ当面の目標がない。周回ゲーの頭のリソースあんまり使わない感じ好きなんだけどさすがにここまで来ると。

もうちょっと課金圧緩和してシャニマスみたいにテキスト中心にしてほしいんだけど叶わなさそうだなぁ……。


湯けむりウマ娘14

今日からはセイウンスカイと温泉行くのを当面の目標にしようと思ったら

秒速で出た。通算14枚目の温泉旅行券。

この前に有馬で事故ってたので緊張したけど無事優勝。

かわいい…あざとい…かわいい……ネイチャよりギャルゲヒロイン……。

やっぱりこのゲームは対人なんかより育成だな。敗退しないの最優先でトレ踏んだはずだけどステもやたら伸びた(温泉で頭いっぱいになってて鋼の意志取ってる…)。


セイウンスカイ

菊花賞で特殊実況あってかなり来た。

根っからのショートフェチなのでルックスは最高に好きだったんだけど、98年世代で優遇枠なのと普通に人気出そうで逆張りセンサー働く(最悪)のであんまりハマらないと思ってた。史実馬は西山牧場の来歴含めて履修済み。

とはいえさすがに何か変化ないとモチベーションもからっきしなのでどうしようかな~と思いつつキングに勝負服あげたいから女神像稼ぎに…と理由つけて回して確保。

他で見たときはもっとひょうひょうとしてて滅多なことじゃ本心見せない子かと思ってたけど意外とチョロそうだな……。

結果は完全に好きになっちゃったね。

大まかなキャラ付けはマイペースなのんびりタイプだけど、その裏では雑草血統をバネにする闘志を持っていて、知略で他を出し抜くことに誇りを持っている。しかし時にはそれが自分の限界を悟らせて諦めがち。聡明ゆえの諦念屋。こういう子に滅法弱い。
ストーリーではこれがスペシャルウィークやグラスワンダーといったエリート血統揃いの98年世代の同期に対するコンプレックスとなり、さらにそれを克服する契機となるライバルとして泥臭いお嬢様のキングヘイローが配置される。キングが絶対好きになるストーリー。

ウマ娘らしく熱血スポ根を軸にキャラクターの機微を拾い上がるとてもいいシナリオ。あー好き。本当かわいくて愛おしい。

久しぶりの新規キャラでスキップなしでゆっくりプレイしたけどやっぱり3Dモデル周りが革命的に凄い。一挙一動が今まで見たことないくらい滑らかでかわいくて自然で本当に生きてるみたいに感じる。フルボイスじゃないのに3Dモデルの芝居でテキストの表現力を補えるゲームなんか見たことない。

いやーかわいい。明日から温泉旅行マラソン頑張ろう。

 

こっちも無事確保。


シンプルに疲労が溜まっている

5/24からの週あたり?(作業がしんどかった)からとにかく眠り浅くて日中の調子がとにかく悪かったんだけど、肉体の疲労がメンタルに来てたっぽいな。宣言延長もさすがに効いた。先週くらいからひたすら寝まくって少ししゃっきりしてきた。

温泉行きたいな、温泉。

 


蓑虫屋

古書蒐集といえばマニア趣味の原点みたいなもんだし、日本は古書市場が豊かなので様々な専門ジャンルの古本屋がある。競馬もあった。店名は蓑虫屋(みのむしや)。

https://minomushiya.com/

90年代競馬ブームの頃からハイセイコーの時代、戦前のものや海外の本、いったい誰が作り誰が使うのかもわからない超分厚く超高価な年鑑や資料集まである。たぶん古書市場で日本中から競馬関係の本がこの店に集まっているんだろう。
値付けは全体的に高く、特に競馬というジャンル自体古き良きマニアが多そうなのでレコード収集に近い世界の匂いがする。

当然ウマ娘も認知しているよう。