エリック・ロメール『クレールの膝』『愛の昼下がり』、ホン・サンス『逃げた女』

漠然と映画集中的に観たいな~という気持ちになってきていたところでエリック・ロメールの特集上映をやっている最中なことに気付いたので土日でこの3本を観た。
映画体験は大学で受けていた蓮實重彦直系みたいな映画の講義が大元になってるのでやっぱりヨーロッパの作品が好きだな。

ロメールは初見。前知識もあんまりない。ゴダールやトリュフォーの先輩格という紹介やポスターに選ばれているカットからして画面美にこだわったアートっぽいのを想像してたけど、実際は物語がコアになっている人間ドラマですごく面白かった。
小市民感というか、あるある感というか、ああこういうのって国や時代を越えて共感するよね……みたいななんとも言えないとほほな感じに満ちてる。
一貫して恋愛モノを撮ってるようで女優の魅力がすごく出てた。クレールの膝のサブヒロイン?の子めちゃくちゃかわいかったな。

ホン・サンスはずっと前から名前だけ知ってるまま観るタイミングなかったけどこっちも面白かった。一見して瞬時にわかる独自の撮影スタイルを持ってる人。なおかつそのスタイルが単なる様式美になっているのではなく、「物語る」機能を持っているのが相当面白かった。
主人公の女性が来歴や背景などを一切説明されないまま、ただただ知人たちの家を訪ねて会話をする場面のみが映され続けるというだけなんだけど、その断片の集積が不思議と主人公の心理面やこれまでとこれからを暗示するような独特のものだった。

久しぶりに非エンタメ系の映画観たけど面白かった。だいぶ頭リフレッシュされた気がする。

あとシネマメンバーズという単館系映画専門らしいサブスクが気になってる。
https://members.thecinema.jp/