何年か前にネットの記事で岡田英弘の名前を見た。
現在の中国共産党のナンバー2(習近平の右腕らしい)王岐山という人が岡田英弘を高く評価しているんだとか。... 続きを読む
カテゴリー: 読書
池田暁史『メンタライゼーションを学ぼう—愛着外傷をのりこえるための臨床アプローチ』
年始のメンタルの不調から精神医学の本を読み始め、心的外傷や境界性パーソナリティ障害へと関心を移してきたわけだけど、この本が1つ到達点になった気がする。今まで読んできた本だとどんなによい本だと思えてもどうしても感覚的に1%のしこりやもやが残っていたのを綺麗に霧消させてくれた感がある。... 続きを読む
加藤周一の『日本文学史序説』
9月から今月にかけては何年かに一度の本の虫干しをしていた。
どかどか大量抹殺していると買ったことを忘れた本も出てくるもんであって、その中の1つがこれ。
ちくま学芸文庫にずっと昔から入っていて漠然とすごい本なんだろうなとは思ってたけど実際読み始めると笑っちゃうくらい凄い。... 続きを読む
令和はトラウマの時代になる
眞子さまが複雑性PTSDを公表された。
ただ実質的には一般的に「適応障害」と診断される症例に近いんだと思う。「複雑性PTSD」はまだDSMに載っていない。まあいずれにしてもトラウマ(心的外傷)が問題なのは間違いないし、この1件でアダルトチルドレンや発達障害みたいに注目されることになるのかもしれない。どこかで「平成は発達障害の時代だったが、令和はトラウマの時代になるのではないか」という文章を見たのを思い出す。
国書刊行会からスタニスワフ・レム・コレクションの第Ⅱ期が出るらしい
レムは哲学的な素養や文学の知識が別格なところがあって、池澤夏樹さんのような文系SFファンに人気が高い。
ご多分に漏れず僕もSFジャンルで好きな作家はヴォネガットかレムくらいしかいない。大学生の頃イーガンとかも読んだけどSF小説ってどれも科学的な考証は多分すごいんだろうなとは思えどストーリーテリングがどれも凡庸にしか思えなくてピンと来なかった。
ジャン=リュック・ナンシー『恋愛について』、アラン・バディウ『愛の世紀』
ナンシーが亡くなった。
彼を知ったのは最近になってからで(おそらく2017年以降)で、フランス現代思想として括られる哲学者の中でもいまだ存命中で執筆活動を続けていたことに驚いた。
Don Ihde 『Listening and Voice: Phenomenologies of Sound』
ガルラジの長文を手直しして前逃げたところをきっちり納得いくまで書き直したい(あと本にしたい)という野望があるんだけどこれ以上は何かしら新しい知識がないと進みそうにない。
ドゥルーズをまた読み始めたのもその流れなんだけどドゥルーズのベルクソン経由したシネマの理論はやっぱり微妙に空振る感じがある。
音や声や音楽を現象学の観点から分析してるような研究がほしいんだけど、と思ってちょろっと検索したら簡単に出てきた。ただし未邦訳。... 続きを読む
吉沢譲治『血のジレンマ サンデーサイレンスの憂鬱』
サンデーサイレンスの名前を初めて知ったのは2016年。新千歳空港のすぐそばにある社台グループのテーマパーク・ノーザンホースパークに寄ったときだった。
オフシーズンで人通りの少ない園内をふらふら歩き回り、端にあった小さなミュージアムに入った。中では社台グループが生産した数々の名馬が紹介されていた。
その中でステイゴールドやディープインパクトといったどこかしらで聞いた覚えのある名馬と並び、大きく紹介されていた知らない馬の名前が妙に印象に残っていた。サンデーサイレンス。
ポリヴェーガル理論・三木成夫・吉本隆明
https://en.wikipedia.org/wiki/Polyvagal_theory... 続きを読む
蓑虫屋
「夢を駆ける トウカイテイオー」が多数発掘されました。
トレーナーの皆様、一冊いかがでしょうか。https://t.co/q9WWks6D0R#ウマ娘 pic.twitter.com/HrtsHhGXFA... 続きを読む
永遠の時間
ツイッターの「アナリティクス」というメニューを間違ってクリックして開いた。
内容は各時期ごとのツイートごとの数値や月間で最もインプレッションを集めたツイートなどが自動的に記録されていて面白かった。
ずっと遡っているうちに、去年の7月に「アイコンのキャラクターが昔読んでからタイトルを思い出せないキャラクターに似ている、できれば教えてほしい」というリプライが来ていて、冷や汗かきながら返信した(普段はフォロー外リプライ通知切ってる)。届いてればいいけどあんまりアクティブにツイッター使ってる方じゃなさそうなので厳しいかな……。
江面弘也『名馬を読む』
JRAが公式に認定している顕彰馬32頭を順に紹介されている。
何かひとつのジャンルにについての体系的な知識をつけようと思ったら全体と細部を行ったり来たりするのが常道だけど、全体の見取りに関してはやっぱりまだネットより本に信頼を置いてるので手に取ってみた。
特に競馬は世代を越えて受け継がれる血統や世代ごとのライバル関係、生産牧場やオーナーなどで関係性が生まれるのでざっと歴史的に概観できるこういう本がとても助かる。