永遠の時間

2021年6月2日

ツイッターの「アナリティクス」というメニューを間違ってクリックして開いた。

内容は各時期ごとのツイートごとの数値や月間で最もインプレッションを集めたツイートなどが自動的に記録されていて面白かった。

ずっと遡っているうちに、去年の7月に「アイコンのキャラクターが昔読んでからタイトルを思い出せないキャラクターに似ている、できれば教えてほしい」というリプライが来ていて、冷や汗かきながら返信した(普段はフォロー外リプライ通知切ってる)。届いてればいいけどあんまりアクティブにツイッター使ってる方じゃなさそうなので厳しいかな……。

鶴見俊輔の講演録が収められた『神話的時間』という本がある。谷川俊太郎や『100万回生きたねこ』の佐野洋子との対談も一緒に収録されている。
植芝理一はこの中に収められている「永遠の時間」という概念にインスパイアされて、ディスコミュニケーション内宇宙編の『永遠の時間』というエピソードを書いた。ディスコミの中でも特に好きなエピソードで、言うまでもこの本を買ったのは植芝さんの影響だった。

植芝さんが僕の人生を決定づけた人だった。植芝さんから宗教や心理学や民俗学のような世界を教わった。自分で本を読むようになってからは読んだ本がディスコミの参考資料に載っていたことに気付いて(たしか西郷信綱の『古代人と夢』)、やっと植芝さんに追いつけたような気がした。

しかしそれも束の間ですぐまたわからなくなる。古典にアクセスするための踏み台で終わる著者も多いんだけど、植芝さんはいまだにずっと例外のままでいる。いつまで経っても読み解けない。

やっと追いつけたと思ったらずっと先にいる。どれだけ生きても追いつけそうもない。永遠の謎みたいな人。戸川や卜部みたいだ。