札幌駅は僕が高校に入った頃に再開発が入り、駅ビルがついた大型の駅になった。それ以前の面影はほとんどない。自分の記憶にもあまり残っていない。
数少ない例外がパセオという駅地下のコンパクトな地下街のような商業施設で、ここは今も通るたびになんとなく昔から変わっていない懐かしさを感じていた。ものすごく昔からある謎のメキシコ料理屋がずっと気になってる。一度も入ったことはない。
最近はまたテナントが入れ替わりつつあって、若い層向けの店が増えていた。ゆるいパルコくらい。それでまた少し見て回るようになっていたところだった。
そんな矢先にいきなり潰れるニュースが出た。新幹線通すためらしい。
札幌の中心部はいま街全体で再開発が進んでいる。ビルが10や20どころじゃないくらい取り壊されている。実際見ていると違和感がすごい。ほとんど自然に近い不変の景色だと思っていたものがあっさり消滅している。高度経済成長の世代でもない自分にもこういう経験ってあるんだなと思う。
メンタルは最悪の状態でもないけど良くもない。自慢にもならないがうつっぽさに関しては経験があるので対処もできると思ってたし実際ほぼ消えてるけど、それ以外が長引いてる。
心的外傷って本当にすごい訳語だなと思わされるところがあって、普通にしている分にはほとんど何も気にならないけど、何かがトリガーになるとそこから一瞬で苦しさや動機が引き起こされる。傷口が何かのきっかけが痛むのとそっくり。痛みだな、これは。