清水高志さんの連ツイによると日本のドゥルーズブームは①浅田彰による最初の解説書→②90年代はアカデミズムで扱うようなものじゃないと見なされてた→③2000年代からアカデミズムでドゥルーズを扱うパイオニアが出てくる→④現在そこからさらにこれまでの読解水準は全然なっていないとしてさらにレベルを引き上げようとしている新しい世代が出てきている、という流れらしい。
僕が最初に読んでいた頃に出ていた解説書は③の2000年前後からのパイオニア研究者の方々のものだろう。檜垣立哉さんや小泉義之さんや江川隆男さんなど。宇野邦一さんはもっとずっと前からかな。
正直もう今読むとなると過去のものだと思うけど、それでもこうして流れで見ると先駆者の功績というのはいくら強調してもし足りないだろうな。
今でも読めそうな本だと檜垣立哉さんの『ドゥルーズ 解けない問いを生きる』は、とても小さな本だけどドゥルーズの思考のエッセンスがよくまとまっていてとても品のある哲学書。と、調べていたらちくま学芸文庫に増補版になって入っていた。余裕があったら買いたいな。
トラウマの本に「トラウマ治療のゴールは患者が感じたいことを堂々と感じられるようにすること」というのがあった(気がする)んだけど、ようやくそこが見えてきた気がする。
本当にPTSDだったのかはわからないけど(短期で治るのは急性ストレス障害 (ASD)という症例になるらしい)、少なくとも不安やパニックの類なのは間違いなさそうだった。そして発作のトリガーは記憶だった。
いずれにしても上等で丈夫な精神とはいえないので精神と脳や身体との繋がりのメカニズムや精神療法の勉強になったのは良かった。たぶん死なければこの後の人生でも必ず使うことになるだろう。
エヴァの初日取った。