上田麗奈ソロを聴いてると毎回思い出すのが、坂本龍一プロデュースの中谷美紀の音楽活動。
ちなみにこれはおれ一人だけが言っているわけではなくTwitterで「上田麗奈 中谷美紀」でサーチすると結構なツイートがヒットすることから一定の共通認識と言っても過言ではない。
この人のアーティスト活動はすべて坂本龍一プロデュースで、コアな音楽趣味にはいまだに人気が根強い。上田さんと同じ役者の音楽活動というのも似た匂いを感じることとたぶん無関係じゃない。
サブスクには1stと2ndが卸されているけど、本当にすごいのが3rdアルバム『私生活』。
このアルバムは坂本龍一が一気に実験的なプロデュースに軸を切った作品で、完全なアンビエント/エレクトロニカ作品。半野喜弘や竹村延和が参加してる。
声のコラージュや語り、ノイズのような実験的な手法も数多く使われていて、全体的にミニマルでマニアックなんだけど不思議に清涼感がある。
あるいはたしかRefRainのリリース時に上田さんも参考にしたと言っていたはずの原田知世の作品。
原田知世は3作を鈴木慶一がプロデュースしていて、この時期だけ完全にムーンライダーズなマニアックなサウンドになっている。
曲だとこれがオタクすぎて好き。