新譜ラッシュになってるな。
いつも通りのスピッツ。最近2作がロックに寄ってたのからまたちょっとポップにベクトル振れたかな。
個人的にはサウンドより歌詞の変化が大きめに感じて面白い。今回はかなり直截に優しいとか可愛いみたいな強い形容詞を何度も使ってるんだけど、そういうのが一周回って珍しい。そういうバンド。
時勢もあってか再生や回復がアルバムを通したテーマモチーフになっているんだけど、それ以上に、なんか……新しい彼女できた……?(スピッツは昔ギターの三輪テツヤが「スピッツの歌詞は草野がそのとき付き合ってる彼女によって変わる」と証言していた)。
過去作で言えばインディゴ地平線やフェイクファーみたいに、初恋や女の子との出会いで孤独や空想世界から抜け出す心理を描いてる曲がいくつもある。この人55歳なのに。
ceroの5年ぶりの新譜。
ceroと言えばなんと言っても音楽ファン隅から隅まで聴いてた前作POLY LIFE MULTI SOULなんだけど、今回もそこからさらに愚直なくらい音楽性を深化させたディープなアルバム。いや、もうバンドでやることないんじゃない…?解散する…?(その後インタビュー見たらまだちゃんと続けそうで良かった)
個人的にはceroって都会的なインディーズミュージックのエリートってイメージなんだけど(出自はフィッシュマンズだし)、まさかここまで洋楽みたいにストイックに音楽を突き詰める方に行くとは。ラストトラックにヴァルター・ベンヤミンを引用するあたりはそういうところがあるよなという感じもあるけど。
相変わらずボカロ聴いてる。というか実情ほぼボカロしか聴いてない。ボカロ9:その他1くらい。今年の3月に行ったZeppでのライブが初期のクラシックスをいっぱいやってくれるセットリストで楽しかったので今更ワールドイズマインとか聴いてる。久しぶりに大量のアーカイブがある新しいジャンルに興味持ててるだけで楽しい。結局音楽趣味はDigが一番楽しい説ある。
しかしやっぱりこのジャンルってシーンや文脈や暗黙のルールが完全に他の音楽ジャンルと違ってるのいろんなところで感じてて、何より盲点だったのが有名曲でもサブスクで拾えない音源がかなりある(たとえばwowakaのボカロ曲はほぼ聴けない)。
同人音楽ってやっぱり独特なんだなぁと思うと同時にネット上のデータの消えやすさを思い知らされてる身としてはこのあたりがこの先ちゃんとアーカイブされるのか心配になったりする。
昔からライブ盤が好きなんだけどミクさんも結構ライブ音源が解禁されてて嬉しい。
これは2020年のマジカルミライ。太陽系デスコとGimme×Gimmeが良い。
2011年のまだバーチャルライブ初期のロサンゼルス公演。炉心融解が最高。観客のテンションがほぼ狂気。Tell Your WorldがGoogleのCMに起用されたのもこの年らしいので初音ミクのピークだな。
2014年のライブ2つ。この頃も俺でも知ってる曲多いしやっぱ勢いあったのこの頃だったんだな。
あとオーケストラコンサートの音源がやたら配信されてる。