中高生の頃のインターネット

Internet Archiveで中高生の頃に見てた個人サイト界隈を掘り当てることについに成功してしばらく見てた。ここ10年くらい色々と試行錯誤してもなかなかうまくいかなくてほぼ諦めてたんだけど。
掲示板やチャットのログもかなり見れる。ものすごく保存状態のいい化石みたい。

基本的には任天堂系のゲームのファンサイトが相互にゆるくリンクされてるんだけど、ジャンルごとにポケモンなんかは淡いタッチのイラストサイトが多く、スマブラとかはゲーマー的な色が強く、MOTHERなんかはシュッとしたデザインでサブカル色が強くなる、みたいな微妙な空気感の違いがある。こういうのは後々のネットだとあんまりなくなっちゃったな。
お絵描き掲示板も現役の時代なのでやっぱり絵が描ける人が強いんだけど、その中EasyToonっていううごメモの祖先みたいな白黒のGIFアニメが作れるフリーソフトがあって、通ってた中だとこれを使える人が多かった。

しかしこれみんな子供がやってたんだよなぁ。すごいなぁ。なんだかんだ大型プラットフォームに集約されるようになってからのネットカルチャーにも負けないくらいみんな凄かったと思うな。
ちなみに後々ちゃんとクリエィティブな世界に出ていった人も結構いた。現在でも結構名前が売れてる作曲家の人かな。イラストは当時のHNで検索すればそのまま見つかる人も多いな。

年代的にはアーカイブの情報だと2001年~2003年頃がここの全盛期だったみたいだった。大学生はあんまりいなかったと思うからだいたいみんな進学を機に卒業したんだろうな。
僕も高校生に上がった頃に音楽聴き始めたり背伸びして海外文学読み始めたりしてネットの使い方が変わっていった。この頃にだんだん何を検索しても検索トップがWikipediaになったり、mixiを筆頭とするSNSが本格化したりしてネットが大型のプラットフォームに集約されていく傾向になる。
そして2008~2010年頃の初期Twitterは確かにそういう流れへのカウンター的な性格があった(今現在のフォロー関係でこの頃に再会した人も何人かいる)…と思う。今となっては色々言われてるけど。

しかし時間にしたら2,3年かそこらなのに印象は本当に強いな。やっぱり僕の神話的経験は現実の風景じゃなくてパソコンのモニターを通したネットの世界なんだよ。

そうでなきゃ今更個人サイト作ろうなんて思わないだろうしね。