ホヨバのゲームはクオリティは高いんだけどストーリーはマックス80点な印象に落ち着いてたけどこれはかなり面白かった。
いろんな陣営のいろんな登場人物がそれぞれの思惑を持って絡み合う群像劇で、スマホゲーム特有の面白さがある。独自の固有名詞を多用するとか筋に粗が多いおか相変わらずの欠点はあるんだけど、それ以上の物語の力強さが見れた。キャラクターもストーリー上の利害関係が絡むのにみんな魅力的だった。事前の漠然としたイメージと裏切られたキャラも多かったのが良かったな（黄泉とか）。
特に興味を惹かれたのが物語のテーマが完全に権力者による管理社会とそれに対する個人の自由主義の戦いになっていること。ピノコニーのトップ・サンデーは「調和」を理念とする神を礎として、一種のユートピアを建設することを目論んでいるが、物語が進むとその裏には「秩序」「支配」が忍び込まされていることが明かされる（特に現代では権力が福祉の形を取って現れることも繋がってる）。よくこれ中国からでてきたなぁと思う。
あとはまぁミヨのイラスト集めてるうちに勝手に混ざってくるホタルがだんだん気になってきたのが直接のきっかけだったんだけどこっちのキャラも良かった。がっつりヒロインとして設定されてるけど一方で芯の強さもあってヒロイックでかっこいいよ。
