Pokémon LEGENDS アルセウス

2023年4月14日

刺激もらったので更新頻度多くなってるけどそろそろ元に戻ります。

評判いいしちょうど安く手に入ったのでSVの次の1本としてアルセウスやってました。

だいぶゆっくり目にすすめて昨日クリア。面白かったんだけどボリュームとかマップの広さに物足りなさ感じちゃうのが惜しかった。ただまあこれでもかってくらい詰め込んだSVの次にやってるのが順番的に悪かったかもしれない。
そもそもシンボルエンカウントを導入したのも剣盾からだってのすら知らなかったので、たしかにゲームフリークとしてはだいぶ思い切った冒険だったんだろうなとは思う。グラの解像度が上がってキャラの頭身高くなるとどうしても2DRPGのターン制バトルとか記号的なマップってどうしても限界来るしね。

良かったのはゲームの骨格部分というか、アクション周りや世界観、自然グラフィックの表現、それとキャラクター。なんだかんだ言ってもポケモンってコンテンツとして完成されてて魅力的なのでその世界を自由に走り回れるのは楽しかった。
ただやっぱりなんかちょっと単調だったな。SVの寄り道探索は異常に中毒性があったんだけどなんだったんだろうあれは。
それと個人的に海岸エリアの表現が面白かった。北海道住んでて北海道モデルの作品もいくつも観てきてるけど、アルセウスの道東をモデルにした海岸エリアはかなり今まで見たことないリアルな北海道感があった。切り立った崖とか、砂浜や岩場の明るいのに冷たい雰囲気とか、草原にまばらに咲いてる野生の野花の感じとか。

他にはキャラクターとストーリーも良好だった。杉森建の絵がデフォルメじゃないデザインそのままの頭身で見れるのはやっぱり世代的に結構感動的だった。本当女の子がかわいい。SVで絵柄変わったの本格的に子どもの性癖壊すおそれあったからかな。

カイちゃんなんとなくツンツンしてる子なのかと思ってたらオタク特効だったね。もっといっぱい見てたかった。

ストーリーもやっぱりもうちょい濃くして欲しかったなとは思ったけどテーマやストーリーの作りは興味深かった。
ポケモンって最初に田尻智が考え出した時はまだファンタジーのキャラクターだったのがアニメやポケスペでなんかでだんだん存在に重みが出たと思ってるんだけど、今回もそれを一層補強する感じだったかな。
神話学や歴史哲学では古代の人間は自然現象を災害を起こす対象として見ていて、そこから自然を擬人化した神や神話が生み出されたとされているんだけど(特にアジアでは水害が最大の脅威だったので治水技術を持つ者が最初の統治者になった)、多分このストーリーもそれを念頭に置いてるんだろう。それを科学的思考を持ったギンガ団が徐々に恐れる対象から脱神話化し、共存していくものへ変えていく。ダイパやった当時は神のポケモンってもうなんでもありだなくらいに思ってたけど10年後こんな使い方するとは。

とまあこうして書いてるとなんだかんだ見どころは多かったなと思うけどやっぱりプレイしてる時に熱中度はなんかもう少し惜しいな~って感覚付きまとっちゃうのがもったいなかった。レジェンズ2に期待するかな。

ラストのパーティと控え。