きっかけは去年の6月頃。相変わらずメンタルと神経は壊れたままだし、どこにも行けないし、実生活でも色々と厳しいタスクがなぜか次々と重なってて本当に押し潰されそうだったので、とにかく気を紛らせたくて何かしら新しいことを探していた。
最初はエアブラシを買うつもりだった。模型って一定以上凝ったことをやろうと思うと結局こういう工具が必要で、覚悟決めて買うかと思いながら色々調べてたんだけど、最終的にどうしても設置できそうな場所がなかったのでこっちは断念。
同時期にTwitterで流れてきたマンハッタンカフェのガレージキットが目に留まって、いいなーと思いながらYouTubeでずっとフィギュアの塗装動画を見てた。なんとか缶スプレーとか簡易工具でできないかなとか考えながら肌の色の調色とか目の描き方とかずっと見てた。そうしているうちに、だんだんとごく自然に頭の中に考えが湧いてきた。
…もういっそ絵描くか……?
いや、今考えたら全然脈絡繋がってないんだけど。何が「いっそ」なのか。でもその時ははっきりそう思った。何か思い詰めたというか一人で勝手に変な心境になってた。マジで俺が絵やるのか…?。いや、だって学校の美術の時間に心底俺って下手だなぁ…って思いしてきた人間がこの歳から絵始めるってさすがに恥ずかしさとか抵抗感とか持たないの無理だよ。
それでもオタク趣味やってたら絵が描ける人に対する憧れがあるのって自分自身に嘘つけないし、もうこのタイミングしかないと思って踏み切った。それにそろそろただコンテンツ消費するだけじゃなくてナナシスや虹ヶ咲に貰ったものを返していきたいってずっと思ってた。
ちょうどAmazonのプライムデーが始まっていたので、退路を断つためにセールになっていた海外製の液タブを買った。そこから3週間かけて本気で毎日朝から晩まで異常な緊張感で生活しながらひたすらタブレットに向き合ってカフェの絵を完成させた。やってる最中と終わった直後はなんか一種の自己セラピーやってるような嬉しさとか癒しの感覚まであったんだけど、実際はその後反動でまた精神状態悪化させて次の絵描けるまで半年かかった。
この時本当にいろんなことを調べたり考えたりしながらやっていて、それだけで相当な文量を書けるんだけどさすがに疲れるからまた別の時に。ご多分に漏れず動画とか教本で絵の描き方いろいろ見たんだけど、今って本当にどのジャンルでも情報はものすごく整備されてると思う。ずっと前に絵やろうとした時は勧められてたのスーパーマンガデッサンくらいしかなかった。
こうして振り返ってみたらこうして曲がりなりにも1歩踏み出せたし良かったな。半年かけて完成させられたの2枚だし画力は今もう青天井すぎて他人と比べるとまだ全然だな……以外何も思えないんだけど。でもやる前から諦めて終わるより良かった。
AIもちょっと使ってみたけど、やっぱり発注して描いてもらうって感覚が強くてすぐやめちゃった。単純に絵が欲しい人ならいいんだろうけど、やりたいのはものづくりとか創作とか自己表現だしね。
カフェもリンちゃんもありがとう。あなたたちがいなかったらこんなに頑張れませんでした。次はもっとかわいく描いてあげられるように頑張るからね。